nikunattoのブログ

医大生です。真面目なことふざけたこと、医学部あるある色々書きます。Twitterはnikunattodoctorです

肩書きは信用度を変える

今回の記事はタイトルからだいたい想像がつくでしょう。

みなさんも肩書きに助けられたり逆に肩書きが足りずに悔しい思いをした方もいらっしゃると思います。

僕が得したことを述べるとやはり医学部ということで信用度が増したことがありました。本当は肩書きなんかじゃなくて僕という人間を信用してほしいんですけどね。例えば塾講師のバイト。僕は大学1年生の時に高校受験を控えた中学3年生を担当することになりました。しかし、そんな塾講師を始めて間もない僕をその生徒の母親は拒絶しました。大事な受験生の娘をそんなひよっこ講師に任せたくないとのこと。しかし、ぼくの出身高校や医学部在学であることを塾長がその母親に説明すると態度は一変しました。"是非娘にご指導よろしくお願いします"と言われました。

ここまで掌を返されるなんて。

他のバイトの話ですがイベントスタッフで残り1人の枠に僕ともう1人が同時にエントリーすることになったのですが彼は肩書きは平凡な学生でした。そこで私は医学部生ということもあり当日に飛ぶ可能性が少ないと判断され僕が採用されたのです。

もう一つだけ例を挙げます。僕が医学部だからという理由で地元友達の飲み会幹事を任せられる事も何回かありました。ただの押し付けだったんでしょうけど僕がやれば会がちゃんと行われるだろうとみんなの賛同があったからです。

 

塾講師にせよ高学歴が教え方がうまいとは限らないし(まあでも高学歴が教え方がうまいという相関くらいはあるのかな)、医学部でも当日バイトぶちるやつも沢山いるし、医学部やからって仕切るのが上手いとは限らない。なのに私は医学部というだけでこんな感じで勝手に信用されたことがありました。なるほどなあ、世の中そういうもんなんだなあ。

確かに、僕自身も人の肩書きで判断することもありました。一流ホテルで修行を積んだシェフが作る料理、東大生が教える勉強方法など。でもこれは東大生は勉強のプロだし、シェフも料理のプロなわけでその専門分野において信用されるのは当然です。でも、僕は医学生ってだけでバイトはブチらないとか、飲み会幹事に適任だとかいう謎の信頼が生まれたことがあったのです。

ここからは僕の考察ですが、医学生というのは苦しい勉強に耐えぬいてきたという理由で信頼度が高いのかもしれません。ちなみにこの理論でいくとスポーツ選手やプロ棋士なども、苦しい中とてつもない努力を長年培ってきた人が多いはず。だからこういう人たちも信用されるはず。

 

ただし完全に一般化するわけではないので注意したください。この理論でいくと東大生は全員信用できるとか、アメフト部は全員仕事ができるとかになってしまいます。そういわけではないけど実際の世間の目はそんな感じで人の肩書きを見ています。

 

肩書きで相手に威圧をかけるようなことは良くない。

しかし見ず知らずの人に信用されたかったら何か一つ良い肩書きを持ってみてはいかがでしょうか。