nikunattoのブログ

医大生です。真面目なことふざけたこと、医学部あるある色々書きます。Twitterはnikunattodoctorです

圧倒的なスペシャリストよりマルチプレイヤー

タイトルを見て「なんか難しそうやなあ」と思った人いるでしょう。

 

全然そんなことない!!

 

要するに何が言いたいかと言うと一つのことに特化するよりといろんなことをできる方が良いってことです。

 

いや、もちろん一つのことに特化した方がいい人やいい場合だってたくさんある。ボルトは短距離走が圧倒的に速い。ボルトは長距離走を速く走れる必要はない。藤井聡太は将棋が圧倒的に強いから別にチェスは打てなくていい。こういう人たちは別なんです。圧倒的な才能と実力に恵まれているのだから。

 

でもそうじゃないんだよ。我々凡人はそうじゃないんだよ。いくつか例を挙げていく。少し論題がそれてしまうかもしれなが大目に見て欲しい。

例えば学歴コンプレックス。これってどういう人が陥りやすいかというと今まで勉強を最優先してきたけど第一志望に不合格してしまった人。得意分野で負けると立ち直れなくなる。違うんだよ。勉強で敗れてもそこからバイトや部活や私生活を充実させれば自信がついて解決できるんだよ。一つのことにこだわるからダメなんだよ。

 

次の例。

友達でいたのが圧倒的に数学ができて偏差値80くらいで残りの科目は偏差値55くらい。トータルすると偏差値60代後半くらいになるだろう。実際に東大や京大にそれなりの判定はでていた。ただこれはすごく危険だった。もし当日数学が簡単で差がつきにくい場合、もしくは自分がミスをして大崩れしたりする場合、そもそも数学が難しすぎて得点源にしにくいような時。これでは太刀打ちできなくなる。実際に彼は当日数学で失敗し本命校に落ちてしまった。

他の例を見てみよう。みなさんが日本の陸上選手を一人思い浮かべて言われたら誰を思い浮かべるだろうか。桐生選手か、大迫選手か。僕は武井壮さんを思い浮かべた。武井壮は陸上10種競技の日本チャンピオンだ。陸上で10種競技の覇者は陸上界最強と称される。だから彼はそのマルチな才能を評価されてテレビには引っ張りだこである。人々は彼のことを百獣の王と表現することもある。

 

そもそもみなさんは同級生や身近な人に憧れを持ったことはないだろうか。勉強トップのやつ、インターハイ行ったやつ。いろいろいるだろう。僕はなんでもできるやつに憧れたし今もそういう人に憧れる。別に全てのジャンルでトップじゃなくていい。勉強だけするガリ勉や部活バカよりも勉強も部活も私生活も大学生ならバイトも全てをしっかりとこなすやつを尊敬している。僕は能力を足し算方式で考えている。全てにおいて80点あった方が、わずかな100点と沢山の20点を持つ人に勝ると思っている。というのも0点を80点にするのと80点から90点を目指すのは同じくらいの労力がかかるから80点をマルチに身につけた方が圧倒的に効率がいい。

先ほども言ったように圧倒的なスペシャリティで他を寄せ付けないような人は別。そうではなくて我々がより有効に時間やエネルギーを使うべきかを考えるとマルチがいい。人間コミュニティもそう、一つの世界しかない人はそこで挫折するとしんどい。

 

僕は将来総合内科医になりたいと思っている。初めて聞いた人がいるかもしれないから少し答える。例えば腰が痛い人。これをどう考えるか。整形外科的に腰痛と考えるか、膵臓が悪くて腰が痛いのか、はたまた心臓血管が障害されているのか。こういう腰が痛いという人はまず何科を受診するべきか分かりにくい。それを診るのが総合内科医。何かを専門に診る訳ではないがなんでも診れる。これを目指している。この総合力も僕は立派な専門性と考えている。

 

色々例を挙げたし反対意見もあると思うが是非みなさんがどう考えるかを教えてほしい。