nikunattoのブログ

医大生です。真面目なことふざけたこと、医学部あるある色々書きます。Twitterはnikunattodoctorです

自分は自分、他人は他人

王道を進もう。あえて険しい道を進む必要は全くない。しかしみんながみんな王道を進み成功できるわけではない。

よくあるのが受験。E判定からの合格。〇〇先輩ってE判定やったけど合格したらしいよとか、高3の冬まで部活やったのに合格したらいよなど。確かにそういう人はいるだろう。

 

だがしかし!!!

 

そういう人はごくわずかである事、そして自分に当てはめてはいけない事を肝に銘じなくてはならない。そのハンデを覆した人は常人では成し得ない努力をした人のさらにごく一握りだし、もっというと運も兼ね備えている。努力や実力はもちろんだが必ず運がある。合格率10%を自力で50%くらいにしてあとは問題との相性や当日の精神状態や閃きなど。こういうたくさんの要素が重なってできた成果なわけだ。さらにドンデン返しをはたした話は超レアで凄いから大きく語り継がれる。だからよくある話と勘違いしてしまう。それを知らずにE判定でも問題ないと考える人が多い。確かに失敗する自分を想像したくないがために成功を信じてやまないならわかる。だがハンデを覆した人がいるから自分も大丈夫と考えるのはかなり甘い。甘すぎて糖尿病になりそうだ。

 

他の例をみよう。医学生なら必ず共感してくれると思うが、再試験10個あったけど俺進級したで!っていう先輩。聞いたことあるでしょ。もしくはあなたが後輩や同級生に言ってるかもしれない。ちなみに他人のこういう話は実は好きだ。しかしあくまでもハンデをひっくり返したから武勇伝として面白おかしく話のネタになって大きく語り継がれてしまっているわけであって、再試験10個抱えた人の多くは留年して話のネタにならずに終わっているのだ。

 

最後に僕自身の例。とある科目でテスト前日からで間に合うでと先輩に言われ前日からスタートした僕は見事に不合格になった。しかし悪いのはその情報を鵜呑みにした僕。先輩は責任をとらない。激しく後悔した。

 

他人を指標にするのはいい。でもそれを自分に投影したりするのはいずれ大きくハシゴを踏み外すことになり得る。自分の目標と距離をキチンと把握して毎日積み重ねよう。